医療保険はだれが請求し受け取るのか?
医療保険は入院したり手術したり、またがんと診断されたときなどに支払われる保険です。
勘違いされているかたも多いのですが、医療保険の請求や受け取りは保険の対象者である被保険者になります。
親が保険料を支払っている(契約者)のに、被保険者である子が受け取るなど、どうして?と聞かれる場合があります。
契約者はお金を支払って、その保険の権利を持っている人ですが、実際の受け取りは保険の対象者である(お金も支払っていない)被保険者なのです。(一部の企業保険の商品を除いて)
自己負担もなくお金をもらえるので、税金(贈与税)が掛かりそうなのですが、もともと医療保険の保険金については税金は掛かりません。
では受け取るべき保険対象者(被保険者)が亡くなっていた場合はどうなるでしょう?
病院で入院中に亡くなられるケースなど多いですが、医療保険に加入していて支払われる保険金がある場合、その保険金は遺族が請求できます。
死亡保険金であれば通常は受取人を指定できますが、医療保険の死亡時受け取りは指定がありませんので、相続財産として遺族でだれが受け取るかを協議しなくてはいけません。
また請求手続きは、相続人全員の署名が必要であったり、面倒になる場合が少なくないのです。
税金についても、非課税ではなく相続税の対象となってしまいます。
死亡保険と違い、医療保険の請求は遺族も気が付かない場合も多いと思いますが、忘れずに請求しましょう。
必要書類関係は保険会社に確認してください。
<葬儀あとのガイドブック参照…P40>
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