葬儀が終わって、初七日、四十九日法要の準備。香典返しに、挨拶回り、仏壇や墓の手配など、数多くのやるべきことが待っていますが、法的な手続きも大変です。各種手続きの締め切りもありますが、優先順位を決めて取り組みましょう。
法律的な手続き
遺産分割をはじめとする法律的な手続きも進めなくてはなりません。
早めに遺言書の有無や相続人の数、財産の内容を確認しておいた方が良いでしょう。手続きをしないと、意図しないままに故人の借金が法定相続人に引き継がれてしまうこともあります。
遺産相続や名義変更の手続きには複雑な面があります。法律の知識が必要な時には、弁護士や公共の法律相談機関などに相談します。また煩雑な手続きは司法書士や税理士に手続きの相談または代行してもらうとよいでしょう。
各種の届け・手続き
葬儀後には届けを出して手続きをしなければならないことが多く、やらなければならない手続きとして
○名義変更などの届け出の手続き
○お金の受け取り方の手続き
○遺産相続に関する手続き
があります。
これらの作業はご遺族や故人の身近にあった方たちが引き受けなければなりません。
多くの書類を必要とするものがほとんどで、また遺産相続や相続税など時間も手間もかかる手続きもあります。
一度になんでもやろうとすると、それこそ混乱し心身を損なうことになりかねません。まずは、何をしなければならないか明確にし、遺族で協力して取り組んでください。
優先順位を決めて
代理人で可能なものは専門家に依頼するといいでしょう。必ず手続きが必要なもの、また手続きをしないと不利益を被ることもあります。故人のためにも、そしてあなた自身のためにも、注意して実行してください。
手続きのポイント
①リストを作る
このガイドブックを参考にリストを作り、電話ですむこと、書類を取り寄せたあとで郵送すればすむこと、窓口に出向く必要のあることを整理します。期限の早いものから、また生活に必要なものから着手してください。
②まとめて手続きをする
窓口が同じ手続きは、まとめて行なうようにします。
③書類の確認をする
窓口に出向く必要のある手続きは、必要なもの(書類、印鑑など)を事前に電話などで確認しておくと無駄がありません。相手先の所定の書類が必要な場合は郵送してもらい、自ら用意する必要のある書類は取り寄せておきましょう。
④まとめて取り寄せる
公的な書類はすべての手続きに必要な部数を計算し、まとめて取り寄せるようにしましょう。
ただし、有効期限のある書類については期限切れにならないよう注意してください。
⑤印鑑の準備をする
印鑑が必要な手続きは、どの印鑑(実印や届け出印、認印)が必要なのかを確認しておきましょう。出向くときには、必要になると思われる印鑑をすべて持参した方がいいでしょう。
<葬儀あとのガイドブックから抜粋…P28>
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