さて、今回は法要においてのスケジュールを確認していきます。
仏式・神式・キリスト教でのスケジュールをお話ししますが、地域や宗派また最近は新型コロナウイルスの影響で変わってくる場合がありますので、詳しくは菩提寺や教会などに確認してください。
また、動画は前半と後半とに分かれており、前半のこのパートは仏式の七七日、四十九とも呼ばれますが、それまでの事をご説明いたします。
葬儀を終え、最初に迎えるのが初七日です。
初七日は命日から7日目に行うものですが、現在では遠方に住む遺族の事も考えて、葬儀当日に繰り上げて行う事も多くなっています。
つまり、葬儀の時にせっかく遺族が集まっているので、葬儀当日に初七日法要をやってしまうという事です。
ただし、それでいいかは僧侶にご確認ください。
僧侶に希望を伝える事は大切です。
以前、そのことで僧侶ともめたという相談も受けた事はありますが、今後のスケジュールの事も確認しながら、希望を伝えてみてください。
法要の日程については、命日前の休日などに合わせて、多少変えてもかまいません。
ただし、繰り上げるのは良いですが遅れてはいけません。
葬儀と同日に行う初七日には、「繰り上げ法要」と「繰り込み法要」の2種類があります。
繰り上げ法要とは、初七日を繰り上げて行う方法です。具体的には、葬儀・火葬が終わったのち、もう一度葬祭場に集まって法要を行います。
一方、繰り込み法要とは、葬儀の中に初七日法要を繰り込むスタイルです。
具体的には、葬儀・初七日・法要・火葬の順番になります。
繰り上げ法要とのちがいは、火葬の前に初七日法要を終わらせてしまう点です。
また初七日ですが、基本的に初七日の法要は家族や親族など、身内だけで行います。
ただし、故人ととくに親しかった友人や知人が参列することもあります。
忌日法要(きびほうよう)は、初七日から始まり、七七日(ななのか)四十九
日の事ですが、それまで続きます。
忌日法要 とは、亡くなった日を「忌日」とし、忌日から7日ごとに行う法要のことを言います。
7日ごとに法要を行うことで、故人が無事成仏するように祈ります。
7日ごとに行う忌日法要は、7日目の初七日法要から49日目の四十九日法要まで、7回あります。
初七日以降を見てみると
14日目 二七日 拝礼だけで済ませる事も多いです
21日目 三七日 拝礼だけで済ませる事も多いです
28日目 四七日 拝礼だけで済ませる事も多いです
35日目 五七日 拝礼だけで済ませる事が多いですが、忌明けの法要を行う事もあります。正式なのは四十九日です
42日目 六七日 省略される事もが多いです
これらの法要はごく親しい身内だけで行われることが多く、お坊さんも呼ばず読経や焼香も省略されるケースが少なくありません。
ただ宗派や地域によって違いますので、繰り返しになりますが僧侶にご確認ください。
そして七七日。七七日とは四十九日法要のことで、故人が極楽浄土に行けるかどうかを決める最も重要な日です。
今までの法要との違いは、納骨と開眼を行うことです。
納骨ですが、四十九日をもって祭壇に配置していたお骨を、お墓や納骨堂の中に納めます。
この時点でお墓が出来ていることが望ましいですが、無い場合は納骨式は後日行います。
一周忌法要までに準備しましょう。
お手元供養をされたい場合、宗教的にも納骨時期のきまりはありません。
一般的に言われている四十九日などは目安なので、どうしても心の整理がつかないなどの理由がある場合は無理して納骨を行わずに、満足行くまで自宅で供養されるのも構いません。
納骨の際は市役所の埋葬許可証も必要です。
また開眼ですが、仮の位牌である白木位牌から、戒名が刻まれた本位牌に交換することを言います。
本位牌の製作には1~2週間かかるので、戒名が決まったらすぐに依頼しましょう。
ただそれ以外については基本的な流れは今までの法要と四十九日は同じです。
読経、焼香をするのは変わりませんが、参列者が多くなったり、香典の額も高くなったりします。
その際には香典返しも必要です。
さらに四十九日の場合は焼香が終わった後、納骨の時に参列者も参加して皆でお墓参りをします。
そして最後にお斎と言われる会食を行うのが普通で、料理代もかかります。
このように四十九日は今までの法要より行う事も増え、規模も大きくなります。
ただし、これも宗派や地域によって違うこともあります。
また法要ではありませんが、新盆・初盆に関してはこの四十九日を過ぎて迎えるお盆が新盆・初盆となります。
新盆・初盆については別の動画でご説明いたします。
また皆さん悩まれる事が多いのが「お布施」です。
金額については地域によって、また菩提寺との関係性でも変わると思いますので明言しませんが、わからない場合は地域の方や親戚の方に聞いてみてください。
お坊さんへお布施を渡す場合、奉書紙(ほうしょし)に包むか、用意がない場合は白い封筒に入れてお渡ししましょう。
不祝儀で渡す方もいますが、本来は奉書紙に包み、水引はつけないのが習わしです。
また、表書きを書く時も薄墨で書く必要はありません。普通の墨で「御布施」など書いて、金額も書かない方が無難です。
ただし、袋にあらかじめ記入する欄が設けられている場合は、漢数字で記入しましょう。
名前を書く際は、「○○家」のように一家を代表しての謝礼ということを表します。
お布施を渡すタイミングは、お坊さんがお帰りになる前に渡すのが一番いいでしょう。
また、渡すときは「本日はありがとうございました。些細ではございますがお礼です。」というようにお礼の言葉を添えながら手渡しするようにしましょう。
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