葬儀後のお手続や相続

残された遺族助ける、扶養親族の申請など

残された遺族を助ける意味で、扶養する事もあると思います。

その際、少しでも有効に活用できる制度があります。

 

所得税の控除

残された親(片親)とお子様がいる場合など、子の扶養親族と認められたら、所得税の「扶養控除」を受けられます。その為には条件は3つあります。

①生計を同じくしていること

(同居ではなくても、仕送りなどをしていれば良いですが、証明が必要な場合があります)

②親の合計所得金額が38万以下

(年金だけの場合、年金額から公的年金の控除を引いた額で判断します)

③親が青色申告者から、その年に一度も給与の支払いを受けていない事。

 

社会保険の扶養認定

75歳以上の親が、収入の要件を満たせば、健康保険などの被扶養者に入れる事が出来ます。

その場合、親は保険料を支払う必要はありません。

条件は同居している場合、親の収入が180万円未満で、子の年収の半分未満であること。

別居の場合は、親の収入が180万円以下で、子からの仕送り額より少ないこと。(親の年収が72万円の場合、毎月6万円以上の仕送りをしていることなど)

※このような条件を満たしても、健保組合で扶養の事実が確認できないときは認定不可となる場合があります。

※親子以外でも被扶養者にできる場合があります。

〇同居でなくてもよい人… 配偶者(内縁を含む) 、子(養子を含む)、孫、兄弟姉妹、父母(養父母を含む)等の直系尊属

〇同居であることが条件の人… 右記以外の三親等内の親族(義父母等)、内縁の配偶者の父母や連れ子、内縁の配偶者死亡後のその父母や連れ子。

 

これらの事は実態が必要になってきますが、残された遺族を助ける方法として検討してみてはいかがでしょうか?

<葬儀あとのガイドブック抜粋…P65>

相続で空き家ができる場合前のページ

銀行預金から保険金へ資産移動の勧め次のページ

関連記事

  1. 葬儀後のお手続や相続

    相続財産の売却、処分も名義変更から

    遺産分割協議も終わり、分割する財産が明確になっても、実際に引き継ぐには…

  2. 葬儀と法要や仏事

    お墓の手配と承継はどうする?

    お墓を建てるには墓地を取得することになります。実際に購入するのは墓石で…

  3. 葬儀後のお手続や相続

    配偶者が亡くなったら、自分の年金を確認しましょう

    遺族年金の箇所でも触れていますが、ここでは公的年金受給前の方へ、保険料…

  4. 葬儀後のお手続や相続

    遺族年金などの手続き(厚生年金の場合)

    遺族年金の話の前に日本の公的年金制度は、国内に住む20歳以上60歳未満…

  5. ファイナンシャルプラン

    遺族年金の税金はどうなる?

    遺族年金は非課税で税金はかかりません。他の所得があったり、ご自身が自分…

  6. 終活関連

    遺言書が無い場合の相続の仕方

    相続において、まず遺言書が有るか無いかを調べることが必要です。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. ファイナンシャルプラン

    遺族が児童扶養手当を受け取れる?
  2. 終活関連

    遺言書の作成準備
  3. 終活関連

    遺言書の種類と探し方
  4. 葬儀後のお手続や相続

    戸籍関係書類の重要性と取り寄せ方法
  5. 葬儀後のお手続や相続

    配偶者が亡くなったら、自分の年金を確認しましょう
PAGE TOP