エンデイングノートに書いておくべき「健康保健証」「後期高齢者医療証(75歳以上)」番号、「緊急連絡先」「財産の記録」「不動産情報」「その他の資産」「その他の事」に項目を分けてポイントをご説明します。
エンデイングノートに書いておくべき「健康保健証」「後期高齢者医療証(75歳以上)」番号
そもそもエンデイングノート自体を見つけやすい場所に置いておくことが大切ですが、急に救急車で運ばれたり、意識なく入院したなどの際に「健康保健証」「後期高齢者医療証(75歳以上)」番号が必要です。
番号を書いておくか、保管場所を書いておきましょう。
お薬手帳の場所も記入しておいた方がいいですね。
合わせて血液型や持病、アレルギーなどあれば一緒に記入しておきます。
できれば一人暮らしの方は、この情報はバックや家の玄関先に置いておいた方が救急隊員に伝えやすくなります。
「健康保健証」「後期高齢者医療証(75歳以上)」が無いと、一旦医療費全額を払わないといけない状況になり、それが高額になる場合があります。
誰かが出し換えるとしても、負担になってしまいます。
病院に運ばれても言葉がしゃべれなくなってしまう場合や、意識が戻らなくなる場合があるので、しっかりと書いておきましょう。
エンデイングノートに書いておくべき「緊急連絡先」
家族と一緒に同居している場合は良いのですが、一人暮らし等の場合は必要です。
電話番号やメールアドレスなど、すぐに連絡が付きそうなもので、できれば2人以上書いておきましょう。
この情報についてもバックの中か玄関先に置いておいた方が安心です。
これらはエンディングノートとは別に、メモ帳のようなもので用意されることをお勧めします。
エンデイングノートに書いておくべき「財産の記録」
残された遺族が一番困るのが、どの銀行に口座があるのか? 保険は入っていたのか? 借金はあったのか?という面ではないでしょうか?
世の中には多くの銀行があり保険会社がありますが、どれも手続きをしないと遺族が受け取ることができません。
借金もマイナスの資産として「相続」されてしまうので、どのくらいあるのかを伝えておかなければ遺族も困惑するばかりです。
どの銀行に口座を持っているか、どの保険会社に加入しているかだけでも書いてあれば非常に助かるでしょう。
特にネット専用バンキングなどは、家族も気づかない事が多いのでしっかり書いておきます。
相性番号は記入されなくて大丈夫です。
遺族の手続きに相性番号は必要ありません。
書いてあると盗難が入った時など危険です。
終活では遺族の負担も考えて、不必要な金融機関は整理しておきましょう。
エンデイングノートに書いておくべき「不動産情報」
土地を書く場合は住所ではなく「地番」で記入してください。
「地番」は市役所から送られてくる固定資産税納税通知書に書いてあるのが地番になります。
また法務局で発行される「不動産登記事項証明書」があれば権利関係も確認でき、この際準備されてはいかがでしょうか?
エンデイングノートに書いておくべき「その他の資産」
ゴルフ会員権やゴールドなどの記述も忘れずに書いておきましょう。
その際どこに連絡していいのかも書いておくと遺族も助かります。
ゴールドについては売却の際に購入価格が必要になるので、その資料も忘れずにどこにあるのかわかるようにしておいてください。
その他、金銭的な価値がある骨董品・宝飾品・絵画なども記入しておきます。
お金を貸している場合なども記入しておきます。
貸した際の契約書がない場合は、今のうちに作成しておきましょう。
「契約書」という言葉を使わなくても、貸した人・借りた人・日時・金額・返済予定日があって、お互いに署名してあれば大丈夫です。
契約書は後からでも作成できるので、今後のトラブルにならないように準備をしてください。
エンデイングノートに書いておくべき「その他の事」
連帯保証人になっている場合なども記載してください。
連帯保証の責任も相続されます。
クレジットカードの情報も記入しましょう。
枚数が多いと解約の手続きも遺族は大変になり、そうでなくても悪用される危険性も大きくなるので、この際整理されてはいかがでしょうか?
あとは万が一の時に連絡してほしいところです。
事前に準備していた葬儀社であったり、所属する団体や友人です。
万が一の際どこに連絡して良いのかも書いてあると、ただでさえ戸惑っている遺族にとっては大変助かります。
エンデイングノートには様々な項目があり、思い出や家族への想いを記入したり、延命治療の考え方など書き始めると結構大変です。
また書いた本人の気持ちも変化する場合があるので、まずは上記の項目からご記入されることをお勧め致します。
<葬儀あとのガイドブック関連…P65
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