遺品整理
「遺品」とは残された品物ということですから、それは故人が生前に愛用していた物や思い出の品を中心として様々な物を意味します。
遺族は遺品を適切に仕分けし、大切な物をきちんと整理するとともに、不要な物を処分しなくてはなりません。
一般的には忌明けの四十九日法要が過ぎてから行いますが、別に決められているわけではなく、親族で都合の良い日に決めればいいです。
ただし、相続財産の算出にも関わってきますので、相続税の締切(死亡後10カ月)以内にはもちろん終わらせた方が良いです。
最近では遺品整理のサービス専門業者に依頼することも増えてきました。
遺品整理業者は廃棄だけではなく、査定や買取りもおこなっているとこもありますので、調べてみてはいかがですか?
日記や手帳、手紙は相続確定までは保存しましょう。
遺言書の文字の照合や、遺産を調べるのに必要になる場合があります。
またパソコンの処理も慎重に行いましょう。大事なデーターが残っているかもしれません。
最近はデジタル遺産と呼ばれ、本人の情報や様々な事が保存されています。
もしかすると高額な遺産が眠っているかもしれません。
また貴金属や宝石類、美術品などは相続税の対象になる場合があります。
形見分けをするならその価値を事前に確認しておきましょう。
遺品整理は貴重品を見つけることも兼ねているのです。
供養してもらえるもの
遺品整理でゴミとして捨てにくいものが出てきた場合は、お寺で供養してもらえるか聞いてみましょう。(写真、アルバム、人形、ぬいぐるみ、仏壇、神棚、お守りなど)
ゴミの出し方にも配慮を
家の片づけは多くのゴミが出ます。
地域のルールを確認し、ご近所の迷惑にならないようゴミ出しを行なってください。
故人への供養のためにも、きちんと処分することが大切です。
関係者を集めての形見分け
形見分けは関係者全員を集めて行うといいでしょう。
形見分け自体は法律に定められているものではなく慣習の一つなので、しなくても問題ありませんが、遺産分割協議を始めるいい機会でもあります。
身内の中には、故人から事前に形見分けについて聞いている人もいるかもしれません。
亡くなった母から生前に「この着物はあなたにあげる」と言われていた…など。
後にもめないためにも、全員で確認しながら行うのが良いでしょう。
※形見分けは相続とは別物と考えられています。相続放棄した人でも形見分けには参加できます。ただし、別物といっても価値の高いものは相続とされる事があります。
※困ったときは一人で悩まずに、専門の業者などに聞いてみましょう。
<葬儀あとのガイドブック抜粋…P39>
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