葬儀後のお手続や相続

相続財産の売却、処分も名義変更から

遺産分割協議も終わり、分割する財産が明確になっても、実際に引き継ぐには名義変更の手続きをしなくてはいけません。

すぐに売却したい場合でも、名義変更をして自分の所有物としなければ、売ることはできないのです。

まずは名義変更をして、相続を確実なものにしましょう。

特に法定相続分を超える分については登記などをしなければ、第三者に権利を主張できなくなります。

 

法定相続情報証明制度の活用

遺産の名義変更で必要となる書類は、被相続人や相続人全員の戸籍謄本を提出しなければならないケースが多くあります。

遺産の種類や数にもよりますが、ケースによっては何通もの戸籍を取り寄せる必要があり、名義変更の手続きに時間や費用がかかる場合があります。

このような名義変更にかかる時間や費用を抑えられる制度として、「法定相続情報証明制度」があります。

法定相続情報証明制度は法務局に申し出ることで、被相続人と相続人を一枚の図にした「法定相続情報一覧図」の写しを作成してもらえるサービスで、 戸籍謄本の代わりの書類として、名義変更を行うときに銀行や法務局などに提出できます。

またこの法定相続情報一覧図は無料で作成してもらえるので、是非活用しましょう。

 

名義変更でいうならば、土地の場合、名義変更をいつまでにしなければいけないといった期限はありません。

ですが、名義変更しなければ売却などもできませんし、後々の相続の面でトラブルにもなりかねないので、気づいたうちにやっておきましょう。

<葬儀あとのガイドブック抜粋…P55>

遺留分の放棄は事前にできる前のページ

相続税の申告は自己申告次のページ

関連記事

  1. 遺言書関連の変化

    葬儀後のお手続や相続

    相続税を払えない場合と払いすぎた場合

    相続税が納められない場合相続税には、相続人の中で相続税が納められな…

  2. 終活関連

    家業がある場合の相続は?

    家業がある場合の相続故人が自営業者であった場合、後継者以外の相続人…

  3. 葬儀後のお手続や相続

    「法定相続情報証明制度」を活用しましょう

    法定相続情報証明制度とは亡くなった人の法定相続人は誰で、それぞれどのよ…

  4. 葬儀後のお手続や相続

    残された遺族助ける、扶養親族の申請など

    残された遺族を助ける意味で、扶養する事もあると思います。その際…

  5. 終活関連

    遺産分割協議がまとまらないとき

    分割協議がまとまらない 遺産分割協議がまとまらないケースもあります…

  6. 葬儀後のお手続や相続

    葬儀後すぐに取り組まないといけない事は?…②

    遺族には様々な手続きが待っています。ここでは取り急ぎ やらなければいけ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 葬儀後のお手続や相続

    残された遺族助ける、扶養親族の申請など
  2. 葬儀後のお手続や相続

    各種手続きをする前に
  3. 遺族サポートチャンネル 原稿

    葬儀が終わって1年間のスケジュール 諸手続き・相続・遺産分割・相続税申告・法要・…
  4. 葬儀と法要や仏事

    忌中(きちゅう)と喪中(もちゅう)の違いとは?
  5. 遺族サポートチャンネル 原稿

    本位牌・お仏壇・仏具の手配など、どんなものがある?(本位牌・お仏壇・仏具の手配な…
PAGE TOP